こんにちは、元旅行会社員のりょうです。
突然ですが、みなさん海外旅行に行く際、海外旅行保険に入っていますか？
私は旅行会社へ入社してから保険の重要さに気づき、必ず入るようになりました。
基本的に私は保険とか、「もしものため」とかでお金をかけないタイプです。
「私に限って」とか「まぁなんとかなるっしょ」というマインドの持ち主で、学生時代はお金がなかったこともあり、保険に入らずに海外旅行に行ったこともありました。
幸いその時は何も起こらなかったのですが、旅行会社に就職した今となっては、保険に入らずに海外旅行に行くなんて恐ろしいことを・・・・！！とゾっとするレベルです。(笑)
旅行会社に就職し、海外旅行保険に入っていたから救われたお客様、逆にとっても気の毒なお客様など色々見てきました。だからこそ胸を張って言える、絶対に海外旅行保険には入るべき！です。
この記事では海外旅行保険の重要性や入るべき理由をご紹介します。
- そもそも海外旅行保険ってなに？
- 海外旅行保険に入るべき理由。こんな予期せぬ事態にも対応します。
- 最低限クレジットカード付帯のものだけでも入るべき！
- 海外旅行保険にはどうやって加入すればいいの？
- さいごに：お守りを購入したと思って、海外旅行保険に入るべき！
そもそも海外旅行保険ってなに？
今まで海外旅行に行ったことがない方、次の旅行がはじめての海外旅行だという方、そもそも海外旅行保険の存在を知らない方も多いのではないでしょうか。
海外旅行保険とはその名前の通り、旅行中の思わぬトラブルや事故による出費を保障してくれるもので、その内容や掛け金は保険により異なります。
金額の目安は1日/1000円～2000円くらい。
※必ず旅行日数分加入する必要があります。3泊4日の旅行で、2日目だけ入ろう！ということはできません！！
じゃあその思わぬトラブルってなんなの？そんなに起こることなの？というところですが、結構起こります。
ただし正直なところケガや病気はあまりない印象です。それよりも飛行機の遅延や、盗難紛失の方が頻発していました。
海外旅行保険に入るべき理由。こんな予期せぬ事態にも対応します。
もちろん海外旅行保険は各社特色があり、保障内容も違いますので、必ずしも下記全てが保障されるとは限りません。が、多くの海外旅行保険に含まれている保障内容をご紹介します。
海外旅行保険に入るべき理由①旅行中、旅行後のケガや病気に対応
「保険」といえば真っ先に思い浮かぶのがこちらではないでしょうか。
海外の病院はもちろん日本の健康保険が使えないため、ちょっとしたケガで病院に行っただけでもものすごく高額な費用がかかる場合がほとんど。大けがなんてしてしまった場合は、とても払いきれないような費用になる可能性も少なくありません。
さらに意外と知られていないのが、通訳手配、病院に行くまでの交通費の費用、入院する場合は入院に必要な身の回り品等の費用も保障される保険もあります。（上限金額あり）
またこれもあまり知られていないのですが、帰国後に発症した症状で「原因が旅行中のこと、かつ帰国後72時間以内」などであれば、帰国後の医療費も出る場合があります。
たとえば帰国日前日に食べたもののせいでお腹を下し、帰国後すぐに病院に行った場合等ですね。
ケガや病気の補償＝旅行中の大けがや病気と思いがちですが、帰国後すぐにも対応していたり、現地での病院までの交通費なども出ることを考えると、意外と使うことがあります。
海外旅行保険に入るべき理由②荷物の盗難・紛失・破損に対応
海外あるあるで有名なのはスリなど盗難の恐れ。
日本では滅多にありませんが、ヨーロッパの有名観光地周辺、やや治安が悪いアジアの国々では頻繁にスリや置き引きが発生しています。
自分は大丈夫、警戒していると思っても、気づけばあっという間になくなっているんですよね～。
ちなみに私も一度マレーシアで携帯のスリにあったことがあります。（涙）
旅行会社員時代の同僚も、旅慣れていてしっかり警戒しているのにも関わらず、ヨーロッパで財布を取られ人がいました。
せっかくの楽しい海外旅行中に、大事なものが盗まれると一気にテンションが下がってしまいますよね。でも海外旅行保険に入っていれば、全額ではない可能性もありますが盗難されたものの費用が返ってきます。そう思うと盗まれた後も「まぁ保険おりるしな・・」とちょっとはテンション戻りませんか？
また、盗難だけでなく紛失や破損も対応している保険もあります。
私は一度完全に自分の不注意で、自分のカメラを落としてレンズを破壊してしまいました
ですが、帰国後申請すれば少しお金が戻ってきました。
日本で壊していたら全くお金が返ってこなかったものだったので、逆に壊してしまったのが海外旅行中でよかった・・と思ったほどです。(笑)
海外旅行保険に入るべき理由③飛行機の遅延等で起こるトラブルにも対応
私が旅行会社員時代、一番役に立つなぁと思った補償がココです。
ケガや荷物関連よりも、この項目で保険金を受け取られる方がとても多かったです。
※ただしこの項目がない保険もあるので要チェックです！
たとえば飛行機が遅延してしまった場合。
海外旅行では飛行機の遅延なんてしょっちゅう起こります。
数十分程度の遅延ならいいものの、大きなトラブルや台風の影響で6時間、7時間と大幅遅延してしまった場合・・・
到着後すぐに参加する予定だったオプショナルツアーに間に合わない。
夜発の予定だったが、翌日早朝出発になったためどこかで1泊しないといけない。
そんな時、オプショナルツアーのキャンセル費用や、ホテル宿泊代金等が支払われます。
特に台風シーズンにはこの補償が大活躍していました。
たとえば
例１）台風のせいで飛行機が欠航で帰れず、現地で追加1泊になった。
この1泊の費用は、台風の影響＝誰も悪くないので、航空会社も旅行会社も支払ってくれません。実費になります。ですが保険に入っていると保険金として宿泊費用が出ます。
例２）帰りの飛行機が台風の影響で遅延、日本に着いたが深夜1時。電車がないので高額なタクシーで帰宅or空港近くのホテルに泊まるしかない。
地味に痛い出費。これも台風の影響＝誰も悪くないので、航空会社も旅行会社も何も支払ってくれませんが、これも保険に入っていると保険金が支払われます。
こういった、払おうと思えば自分で払えるが、トラブルのせいで疲れる＆ストレスがたまる上に無駄な出費が増えて旅行を楽しめなくなる・・・そんな憂鬱とオサラバできます。
海外旅行保険に入るべき理由④実は加入が必須の国もある！
これは知らない人も多いかもしれませんが、海外旅行保険加入がマストの国もあります。ヨーロッパの国々が多いので、必ず旅行前に確認するようにしましょう。
以前私が行ったルーマニアも海外旅行保険加入マストの国でした。
なぜ加入が絶対の国があるのかというと、病院に運ばれてきた旅行客を治療したのはいいものの、その旅行客は海外旅行保険未加入で、治療費を支払えないという場合が少なくありません。
誠実な方であればもちろんローンを組んだりなんだかんだ返済はするのでしょうが、踏み倒して自国に帰り、本人と連絡がつかず治療費を払ってもらえない病院が多くあります。そのため海外旅行保険加入が絶対の国があるのです。
ちなみにこういった国々は、入国審査の際に海外旅行保険の加入者証を提示を求められる場合があるので、バレないからと言って入らないのはご法度です。
どこかの場面でバレてしまうと強制送還や大使館送りなど面倒なことになるので、この場合は絶対に絶対に海外旅行保険に入りましょう！！
最低限クレジットカード付帯のものだけでも入るべき！
クレジットカード付帯の保険の内容がめちゃくちゃ良いもの以外は、基本的にはカード付帯のものと別に海外旅行保険に入ってもらいたいところです。
でも、どうしてもどうしてもお金がなくて節約したいという方は、最低限、保障内容がしょぼくても、クレジットカード付帯の保険だけは入っておきましょう！！
本当に何も加入していなくて丸腰で海外旅行なんて恐ろしすぎます・・！！！
今時はほとんどのクレジットカードに海外旅行保険が付帯しています。年会費などが無料のものでも保険が付帯している場合の方が多いです。また、基本的にクレジットカード付帯のものは、病気やケガをして病院に行った時の「治療・救済者費用」が入っている場合が多く、これがあればまぁなんとかはなるかな！といったところです。
もし海外旅行保険に別途入らない場合は、必ず自分のクレジットカードに海外旅行保険が付帯しているか確認しましょう。
クレジットカードをそもそも持っていないよ！っていう方は、これを機に年会費無料のものでもよいので作ることをおすすめします。海外は現金よりもカード主義なので、海外で大量の現金で買い物をすると、偽札じゃないかと怪しまれることもあるんです・・！！
更にお財布を盗まれてしまった場合でも、現金は返ってきませんが、カードなら利用を止めてしまえば大丈夫です。よくクレジットカードは怖い！という人を聞きますが、私からすると海外で大量の現金を持ち歩いている方が怖い！です・・・。
海外旅行保険にはどうやって加入すればいいの？
次に加入方法ですが、クレジットカード付帯のものは特になにもする必要がないものがほとんど。クレジットカードを持っているだけで、付帯の保険加入状態になります。
それ以外の保険であれば下記の3つです。
- ネットで申し込む
- 出発空港で申し込む
- 旅行会社で申し込む
特にこだわりがなければ、旅行会社にお願いするのがおすすめ！
特に旅行自体を旅行会社に申し込んでいるのであれば、保険も合わせて旅行会社に頼むのがおすすめです。
もちろん気に入った保険内容じゃなければこの限りではありませんが、迷ったら旅行会社へ。が一番かなぁと思っています。
旅行会社で保険に入るメリットは、下記です！！
- 旅行会社オリジナルの安くて内容がいい保険がある
- 旅行会社の担当者が、保険の内容を把握しているので、サポートしやすい
- 様々な保険のメリット・デメリットが分かる
旅行会社で海外旅行保険に入るべき理由①旅行会社オリジナルの安くて内容がいい保険がある
旅行会社によっては、その旅行会社オリジナルの旅行保険を作っている場合が多く、値段が安い割に内容が良いものが多いんです。
その代わり、保険だけ加入っていうのはできない場合が多いです。（旅行自体も旅行会社に頼む必要あり）
なので、せっかく旅行会社に旅行を申し込んでいるのであれば、その旅行社に一度保険のことも聞いてみましょう。
というか大体どの旅行会社も、旅行商品と一緒に勧めてくると思います。
旅行会社で海外旅行保険に入るべき理由②旅行会社の担当者が保険の内容を把握しているので、サポートしやすい
旅行会社員だった時代の経験からなのですが、旅行会社目線でいうと、自社で保険に入ってくれている人の方が圧倒的に旅行全体のサポートしやすいのです！
これはどういうことかというと、もしお客様が現地で何かトラブルに見舞われた場合、基本的にはお客様ご本人もしくは現地スタッフから「こういったことがありました」と担当者に報告が来ます。その後のサポートなのですが・・・↓
～～実例～～
現地スタッフより旅行会社スタッフへ連絡「お客様Aさんの帰りのフライトが台風で欠航になり、2日後の便に振り替えられました。お客様には連絡済、ホテルは現地スタッフが手配し、実費で支払ってもらっています」
旅行会社スタッフ「（お客様の旅行内容チェック）・・この人、弊社の保険に入ってる！この保険だと、飛行機欠航時のホテル代金は保険で出るぞ！更に食事代も、フライトの費用も保険金が出る」
旅行会社スタッフ「（お客様へ連絡）Aさんが入ってる保険だと、延泊になったホテル代金は後から返ってくるので安心してくださいね！あと1日〇〇円までですが、欠航が原因で延泊になった際の食事代、身の回り品代も保障されるので、レシート取っておいてくださいね。更に更に、振替便が2日後ということですが、明日の別の航空会社の便に空席があります。通常なら振替便と別の便で帰る場合、実費で帰っていただく形になるのですが、Aさんは保険に入っていて〇〇円までのチケットなら保険金が支払われるので、実質タダで明日帰ることもできますが、どうしますか？！？！」
Aさん（お客様）「食事代もホテル代も保険で出るとは思わなかった！めちゃくちゃお金がかかってしまうのでどうしようと思っていたのですが、保険が出るならしっかりご飯も食べようと思います！更に明日帰れるなら帰りたいです。ありがとうございます！」
～～～～～
・・と、少し脚色加えましたが、実際にこういったことがありました。
旅行会社側としては、お客さんの保険の内容が分かっているので、すぐそれを教えてあげることができますし、「保険に入っているから、こういうことも実質タダでできますよ！」と、色々サポートしやすくなります。
これが、お客様個人で保険に入っていらっしゃったら、私は「海外旅行保険には入っていますか？保障内容はご自身で確認してもらう必要がありますが、もしかしたらホテル代金や食事代などが保障されるかもしれませんので、念のためレシートを取っておいてください」としか言えません。
自分がお客さんの立場になったとき、旅行会社が明確に、「〇〇は〇〇円まで補償が出ます」と言ってくれるとすごく楽じゃないですか？
トラブルがあっただけでも気分が落ち込み、不安な気持ちになるのに、「保障されるか分かりません」って言われるともっと憂鬱になりますよね・・・。。
旅行会社に頼んでいると、旅行会社側が先回りして保険内容をチェックして、今できることを教えてくれることが多いです。私としても、自社で保険に入っているお客様の方がとてもサポートしやすかったので、参考にしてみてくださいね♡
旅行会社で海外旅行保険に入るべき理由③様々な海外旅行保険のメリット・デメリットが分かる
旅行会社では複数の海外旅行保険を扱っている場合が多いです。
海外旅行保険って、ネットで調べる以外なかなか比較ができませんよね・・・。
普通の死亡保険等なら保険の窓口など総合相談できるところがありますが、海外旅行保険に特化して、それらを比較して相談する場所って旅行会社くらいしかないと思うんです。
ですので、どのプランがいいのかネットの情報だけだと不安な場合は、旅行会社に直接相談しても良いと思います。
さいごに：お守りを購入したと思って、海外旅行保険に入るべき！
よっぽど高い保険、日数が長い旅行じゃない限り、数千円で海外旅行保険に入ることができます。
海外旅行保険に入ることを渋っているお客様にはいつも、「お守りを購入したと思って・・」と伝えていました。
個人的に、本当に保険の加入者証をお洒落な「お守り風」にして、身につけられるようにしたら、もっと加入率が上がるんじゃないかなーと思っています(笑)
たとえば旅行保険3000円。何も起こらないだろうし、いらないかな・・て思っていても、旅行直前に神社に行って、めちゃくちゃ可愛いデザインの「旅行守」が3000円で売ってたら、一緒に行く友達とお揃いで買おうー♡ってなりません？
旅行保険は3000円(例)で本当に色々なことから守ってくれます。
現地でトラブルがあった際、トラブルがあっただけでもテンションが下がるのに、大体トラブルに伴って費用の損失があることもほとんど。
せっかくの楽しい旅行が、保険加入の有無で最悪なものになるのかそうでないのか変わります。
ちなみに私が旅行会社員をしているとき、自分のお客様だけで月に1～2件は保険申請するような出来事がありました。私が知らないだけで、お客様が自力でトラブル解決&保険申請している人もきっといるでしょうから、この数はもっと多いと思います。
私も海外旅行で携帯電話のスリ1回、カメラ破損1回経験済で、保険の偉大さを身に染みて感じています・・(笑)
楽しい旅行にするためにも、保険には入っておきましょう！！
