「ウェブチェックインのメリットばかりたくさん書いてあるけれど、デメリットってないの?」
「てかウェブチェックインってそもそもやる意味あるの?」
そう思ってこちらの方に辿り着いた方、いらっしゃいませ~~。
元旅行会社員のりょう(@travel_ry)です。
旅行会社に勤めていた時も、よくお客様に聞かれました。
基本的には「時間があるならやってみてください」と答えていましたが、無理にやる必要はないと思っています。
この記事ではそんなウェブチェックインについて解説します!
そもそもウェブチェックインとは
そもそもウェブチェックイン(オンラインチェックイン)って何?っていう人も多いと思います。はじめての海外旅行や、めったに海外に行かない人は、存在を知らない方もいるかと。
飛行機に乗る際の流れは、
- カウンターでチェックインをする
- 受託手荷物を預ける
- 持ち込み手荷物の検査をする
- 出国審査をする(国際線の場合)
- 搭乗
このようになっています。
バスや新幹線に乗るのと違って手順が多いですよね。
まず空港に行ったら各航空会社のカウンターでチェックインをするのですが、このチェックインを自宅で(ウェブ上で)できる!というのがウェブチェックインです。
飛行機に乗ったことがある人なら分かるかもしれませんが、チェックインカウンターって結構並んでいることがほとんどです。ですがウェブ上でチェックインを済ませておくと、①のカウンターでチェックインを省略することができるということ。
航空会社にもよりますが、大体搭乗時刻の48時間前~72時間前くらいからできます。
「当日早く済むならやっておいたほうがいいじゃん!」と思うかもしれませんが、たった1つ、デメリットがあるのです・・・!
たった1つのデメリット:めんどくさい
そう、そのデメリットとは「めんどくさい」につきます。
ウェブチェックインをする手間を考えると、もう当日チェックインカウンターに並んだほうが楽なんじゃない?と思うことも。まぁある程度は航空会社のシステムにもよりますが(サクっと簡単にできるものもある)。
私のお客様にも「ウェブチェックインをやらなきゃいけない」と思い込んでいる人がそれなりに居て、「ウェブチェックインできないんですけどどうしたらいいですか?」「これやらなきゃいけないんですか?入力する内容がよくわかんないんですけど・・」とか、困惑して電話をかけてくる方もいらっしゃいました。が、そこまで必死になってやらなくていいよ!とめちゃくちゃ思っていました。
どうしてもやりたいならいいんですけどね。早めに座席指定したいとかね。でも特にコレといった理由もなく「ウェブチェックインしなきゃ」とだけ思ってる人は別にやらなくてもいいと思います。
ここからはウェブチェックインがめんどくさい理由です。
理由①ウェブチェックインができない航空券もある
航空会社によりけり、かつ航空券のタイプによりけりで、ウェブチェックインがそもそもできない場合があります。
その場合、ウェブチェックインのページを開いて、自分の予約番号や名前を入れても「予約が見つかりません」とかシンプルに「エラー」だけ表示される場合がほとんどです。
不親切なことに、ほとんどの航空会社で「この航空券はウェブチェックインできません」とか出ないんですよ。
なのでここでつまずくお客様が多数。
「予約番号の入力を間違えた?」とか「入力内容間違ってるのか?」とかで、何度も何度も入力し直したり、「○○航空 ウェブチェックイン できない」でググったり。もうこの時点でめんどくさい。
あとは単純に航空会社のシステムエラーでウェブチェックインができないこともあります。
とある航空会社の航空券を持ったお客様からウェブチェックインができないという電話があり、私の方から航空会社に連絡して聞いてみると「あ~それシステムエラーで今できないんですよ~。ここ数ヶ月直らないんです~。」ってサラっと言われたこともあります。(ちなみにシステムエラーでウェブチェックインができないという記載はどこにもない)
なのでここでつまずいたら、まずは旅行会社か航空会社に「ウェブチェックインできる航空券かどうか」を聞いてみましょう。
理由②入力箇所が多すぎる場合がある
無事にウェブチェックインのページを開けても、入力内容が多くて「めんどくさっ」となる場合も。氏名、生年月日はもちろん、滞在先のホテル名、ホテルの住所、、、案外調べるのめんどくさいですよね。
理由③英語でしかできない場合もある
国際線に限りますが、英語のページしかない場合も。
英語が苦手な方はこれだけで拒否反応を起こすのでは・・・・
理由④帰りは帰りでやらなきゃいけない
ウェブチェックインは搭乗の48時間前~72時間前くらいからできるのが一般的ですが、帰りは帰りのフライトの搭乗48時間~72時間前からしかできません。
ということは旅行中にやらなきゃいけないことになります。
ぱぱっとできるならいいんですけどね・・・
理由⑤プリントアウトしないといけない場合がある
通常、カウンターでチェックインをしたら、そこで搭乗券をもらえます。
が、ウェブチェックインの場合は自分で搭乗券を印刷しなければいけない事も。
航空会社によっては「モバイル搭乗券」という、スマホなんかで見られるpdfデータの搭乗券をもらえるのですが、対応していない場合は印刷必須です。
プリンタが家にあればいいんですが、なければわざわざコンビニ等へ行かないといけません。
理由⑥預け入れ荷物がある人はほぼ意味なし
当日カウンターでチェックインをする際、同じタイミングで受託手荷物を預けると思います。チェックインカウンターと受託手荷物を預けるところが一緒になっている航空会社がほとんどです。
ということは、預け入れ荷物があるのであれば、結局カウンターに並ばないといけません。
一応ウェブチェックイン済の人用の列を別に作っている場合が多いですが、それなりにウェブチェックインをしている人も多いので、こっちの列も並んでいることも。(ウェブチェックイン済の方の列が長いこともありました・・・・)
ウェブチェックインをやってメリットがある人
こんなウェブチェックインですが、もちろんメリットもあります。
というかメリットがないとやらないですよね。
下記に当てはまる人はやっておいた方が楽だと思います。
座席指定をしたい人
航空券を買ったタイミングや旅行会社で予約したタイミングで座席指定が済んでいる人はいいのですが、チケットによっては事前座席指定ができないものもあります。
そういったチケットを持っている人は、チェックインのタイミングで座席が決まります。ということは、チェックインが遅くなればなるほど空いている席が少なくなり、希望の席や並び席が取れなくなる可能性が高くなってしまいます。
なのでウェブチェックインで少しでも早くチェックインを済まし、座席指定をしたい。そういった人はウェブチェックインをやった方がいいと思います。
ちなみにウェブチェックインをしても希望の席が取れない可能性も十分にあるので、過度な期待をしすぎないように・・・。
預け入れ荷物がない人
預け入れ荷物がない人(持ち込みの手荷物だけの人)にとっては、ウェブチェックインをしておくとかなり時間の削減になります。
ウェブチェックイン済でも預け入れ荷物があれば、結局カウンターの列に並ばないといけませんが、預け入れ荷物がないのであれば、空港到着後そのまま手荷物検査に進めます。
まとめ:ウェブチェックインは無理してやらなくてもいい
ウェブチェックインには間違いなくメリットがあります。
でもどのサイトも「こんなにメリットがいっぱいだからやったほうがいい!」というスタンスの記事で、それを見て「やらなきゃいけない」と思っている人が案外いますが、そんなことはありません。
特に座席指定(並び席指定)をしたい人。やっておいた方がいいかもしれませんが、「ウェブチェックインで座席指定をしないと絶対に席がバラバラになる」と思っている人がめちゃくちゃ多かったです。ですが、別に絶対に席がバラバラになるわけではありません。基本的には並び席になるように配置されます。(わざわざバラけさせる必要がありません)まぁよっぽど混んでいる時はバラけることがありますが、、、。
もちろん時間に余裕があってスムーズにウェブチェックインができるならやった方がいいと思いますが、よく分からない、むちゃくちゃ時間がかかる、、そんな方は無理してやらなくていいと思いました。
・・・というのも旅行会社に居て、ウェブチェックイン関連の問い合わせが結構多かったから。エラーでできない、ここはこの入力でいいのか、ホテルの住所が分からない、等質問責め。ちょっと聞かれるくらいならいいんですが、1度電話があった方から2時間後くらいにまた電話があって、「さっきからずっとウェブチェックインやってるんですけど~、ここって~、、、」と言われ、(あなたさっきの電話の後ずっと2時間もウェブチェックインと戦ってたの?!別にそこまでしなくても・・・)と思うようなこともしばしば。
個人的には30分やってもできない場合は諦めたらいいんじゃないかと思いました。(笑)
以上、ウェブチェックインについてでした♪